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  • 執筆者の写真冨田勘五郎

大月市初狩町の【本陣跡・古民家 みどう本陣】へ行ってきた!

更新日:2023年3月25日

今回は久しぶりに雑記で御座る。


本年2021年より、約200年の歴史を誇る古民家をレンタルスペースとしての活用を始められた【本陣跡・古民家 みどう本陣】を訪ねて参った。


実は本年9月辺りに【【本陣跡・古民家 みどう本陣】様のツイッターアカントより当隊のアカントをフォロー頂いた事で、拙者も初めて知る機会となり、10月にはYBS山梨放送様でも紹介され、拙者も気になっていた場所に御座った。


夏季は拙者も現世の務めが多忙で中々足を運ぶ機会が御座りませなんだが、ようやっと【本陣跡・古民家 みどう本陣】の管理人ひ五郎様にお話をお伺いする機会を頂戴して参った。


場所は、JR初狩駅から徒歩4分。

国道20号(甲州街道)に面した場所で御座る。

甲府方面からは2019年の台風19号によって損壊、一時通行止めとなっていた法雲寺橋 (今もまだ復旧作業をしておりまする)のすぐ手前になりまする。


お車の場合は、普通車一台分の駐車スペースが御座りまする。




こちらの【本陣跡・古民家 みどう本陣】とはどう言うお屋敷なのかと言う事につきましては公式HPで詳細に記載されておりまするので、内容の重複とならぬよう敢えて割愛させて頂きまする。


今回は、TVや、大月市観光協会のHPでは触れられていない #レンタルスペース としての活用に至った経緯などについて、管理人のひ五郎様にお話をお伺いする事が出来たので、そのあたりを掘り下げて皆の衆へお伝えさせて頂きまする。





ここ、【本陣跡・古民家 みどう本陣】は長く空き家となっていたと言う事で御座ります。

先代のご当主の頃より、何か地域貢献の為に使用できる事はないだろうかと言う思いはありつつも、中々具体的な活用の実現には至らず、建物の維持に努めてこられたとの事に御座りました。


先代様のご逝去に伴い、ひ五郎様がご当主となられ、大月市等とも協議の上で、お屋敷を一般開放しレンタルスペースとしての活用を本年から始められたと言う事に御座りまする。

ひ五郎様ご家族は現在、山梨県外に居住されておられまするが、ご先代様や幼少期の思い出の残るこの【本陣跡・古民家 みどう本陣】を地域活性化や地域の歴史文化の継承に役立てたい、また地元の歴史に触れる切っ掛けになればと言う思いでこの事業を始められたそうで御座りまする。


【本陣跡・古民家 みどう本陣】は江戸時代の幹線道の一つ、甲州街道の下初狩宿の本陣で御座りまする。

宿場本陣とは、大名や旗本、勅使に幕府役人、公家など身分の高い者の宿泊施設の事で御座りまする。

ただ、江戸時代前期における甲斐国は幕府直轄の所領でもあり、徳川将軍家の藩主が選出され、中、後期には武田家の血筋にあたる柳沢家が藩主を務め、参勤交代で甲州街道が使われる事は多くなかったようで御座りまする。(中山道を使う事が多かったようで御座る)


しかしながら、【本陣跡・古民家 みどう本陣】には宿場本陣として使用されていた痕跡もしっかりと残されておりまする。


当時に実際使用されていた女性用の駕籠



もしかしたら、その昔甲府藩主、柳沢吉保公も江戸へ参る御用の際には、ここ【本陣跡・古民家 みどう本陣】で一夜を明かしのかも・・・と思うと実に歴史ロマン溢れるお屋敷に御座る。





勿論、建物隅々まで当時のまま・・・と言う訳では御座りませぬが、多くは約200年前のまま残っており、且つ自由に撮影スタジオや会議、講談、イベントスペースとして利用できまする。


ご利用料金は1時間当たり¥3,300円からとなっておりまするが、収益が目的ではなく地域貢献、地域活性化の為であり、末永く【本陣跡・古民家 みどう本陣】を後世に残す為の維持費としてご利用者さまから頂戴していると言う事で御座りまする。


こうしたお心差し、我らとも非常に相通ずる所もあり、随分とひ五郎様と話込んでしまっておりました。













また、時代を大政奉還後の明治時代に移すと、ここ【本陣跡・古民家 みどう本陣】は小説家・山本周五郎 が生まれ、幼少期を過ごした場所でも御座りまする。

代表作として、一度はその名を聞いた事がある者も少なくないと思われまするが、映画、ドラマになった「赤ひげ」は「赤ひげ診療譚」の原作小説を映像化したもので御座りまする。

また、黒澤明監督の映画「椿三十郎」も山本周五郎の小説「日日平安」を原作に黒沢明監督が脚本を執筆した作品に御座りまする。

日本映画の巨匠、黒澤明監督にも好まれた日本小説家の巨匠、山本周五郎の足跡を辿る原点こそが、【本陣跡・古民家 みどう本陣】で御座りまする。


また、山本周五郎はワイン好きであったようで、国産ワインでは特に甲州市勝沼の中央葡萄酒㈱ のワインを愛飲されていたそうで御座る。

今も、中央葡萄酒㈱からは周五郎のヴァンとして、製造、販売もされておりまする。


甲州市勝沼ぶどうの丘 などでお取り扱いされておりますので、気になった皆の衆は是非一度、飲んでみて下さりませ。




屋内には山本周五郎の紹介展示スペースも御座りまする。


このように、【本陣跡・古民家 みどう本陣】には様々な歴史や、時代時代を色どった文化や、時の流れを感じさせられる魅力が満載で御座りまする。


現在のところは完全予約制と言う風になっておりまする。

将来的には入館料を頂いて自由にお屋敷をご覧頂けるような取組もご検討中という事で御座いまするので、是非皆の衆、Twitter、Instagtamをフォローして、続報をお待ち下さりませ。


【公式Twitter】https://twitter.com/midohonjin




冨田 勘五郎 記す









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