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  • 執筆者の写真冨田勘五郎

富士川町十谷(じっこく)調査【後編】

更新日:2023年3月25日

今回調査にお伺いしたのは『つくたべかん』様にござりまする!!









この店名は「つく」って「たべ」て「かん」じてほしいとの思いから来ているそう。

その名の通りこちらでは、十谷伝承料理『みみ』作りなど、実際に作って・食べて・伝統に触れる、そんなふるさと体験をしていただくことができまする。

小学校の体験学習でも利用されているそうにござりまする。


しかし、残念なことに現在は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、ふるさと体験は休止となっておりまする。


状況が落ち着き再開となりましたら、ご家族、お友達お誘いあわせの上、ぜひ貴重な体験をしてみてはいかがでしょうか。


体験は休止となっておりますが、館内のお食事処「みみの里」では 、地元のお母さんたちが作る「みみ」はもちろん、そばやうどん、ソフトクリームなどお食事をお楽しみいただけますぞ😋


店内は山梨グリーンゾーン認証施設となっており、アルコール消毒やパネルの設置、換気の徹底など感染症予防対策が講じられておりました。





さてさて、お料理のご紹介の前にそもそも『みみ』とはどのようなものなのか・・・


・十谷集落に伝わる郷土料理

・源氏の武将が作って食し戦勝を祝ったという故事からこの集落の祝いの日の代表的な食事 として伝えられている

・その形が農具の「箕」に似ていることから、福をすくいとるという意味を込め「福箕(ふ くみ)」となり、それが転じて「みみ」となった

・また、形が「耳」にも似ていることからも「みみ」と呼ばれるようになったともいわれて いる

・十谷集落ではお正月にその年の福を全部すくうという縁起を担ぎ「みみ」を作って食べ るといいます


箕↓




【作り方】

① 小麦粉を練って薄くのばす

② 3cm四方の正方形に切る

③ 一方の隣り合った2つの角をつまんでくっつけ「箕」の形にする

④ ゴボウ、大根、さといも、カボチャ、ニンジン、シイタケなどと一緒に味噌で煮込む

完成


今回は『みみ御膳(要予約)』をいただきました😉

みみ・おにぎり・てんぷら・小鉢・手作り刺身こんにゃく・赤しそジュース、そしてデザートに小麦まんじゅうまで♡


ボリューム満点😆!!





地元のお母さん達の作る「みみ」はお野菜たっぷりであっさり目のみそ仕立て、

柚子味噌ののった刺身こんにゃくはプルプル、てんぷらはサクサク、

どれを食べてもほっこりできる優しい味わい!

作り手の人柄が伝わってまいりました♡


全部美味しかったー😋









ちなみにそば好きの私・・・後日「天もりそば」もいただいております🤤






座席から見える景色も素敵✨

この眺めを楽しみに、席を指定して予約される方もいるそう。






ところで私、食事中ずっとお味噌のいい香りが気になっておりまして・・・

この日はちょうど自家製味噌を販売用に詰める作業をされており、その様子をみせていただきました。




毎年1月に大豆を蒸すところから作られているそう!

写真は昨年1月に仕込んだものにござりまする。




こちらのお味噌は店頭または『道の駅富士川』様でご購入いただけるそうです。


匂いだけでご飯3杯食べれそう・・・🤤


そのほか、店内ではお土産用の「みみ」や、みみに入れたい唐辛子、鰍沢のしそジュース、手作り刺身こんにゃく、小麦まんじゅうなどの地元特産品やおしゃれな雑貨もご購入いただけます。














旅の思い出に「みみ」をお持ち帰りいただき、各ご家庭の味付けでお召し上がりいただくのもよいかと存じまする!






あっ👀!?




つくたべかん様も人口減少の影響で人手が不足しているとのこと・・・

そんな中でも、地域の伝統を守り伝えるために元気で気さくなお母さん、お父さんが迎えてくれます。


どこから来たの?ゆっくりしていって!また来てね!!

美味しい料理と優しさに溢れたとても温かく居心地のよい空間。






お店の横から大柳川渓谷遊歩道へと下りていくことも出来ますので、渓谷散策と一緒に、ぜひ伝承料理の「みみ」を味わってみてはいかがでしょうか。







千代乃記す

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