top of page
執筆者の写真冨田勘五郎

~武田家ゆかりの地を求めて~ 甲府市右左口町 その二

更新日:2023年3月23日

今週も引き続き、甲府市右左口町を紹介致しまするぞ。


我らは次に中道往還沿線に位置する円(圓)楽寺さまへ立ち寄った。



こちらのお寺はなんと飛鳥時代701年に創建され、大宝令律が施行された年で御座る!

こちらのお寺は、行者、山伏などの修験道の拠点になるお寺であったとされ、我らは普段「おもてなし」をさせて頂いている甲州市の放光寺も修験道の修行寺で、現在も放光寺では4/29に大黒天祭と共に火渡り修行が行われておりまする。


戦国時代には、駿河の今川氏の侵攻により戦火に見舞われ、後に甲斐国国主となる我らがお屋形様、武田信玄公の庇護を受けたと言われておりまする。



門をくぐって右手には樹齢500年を越える大イチョウの木があり、甲府市指定の天然記念物となっておりまする。

約500年前と言うと丁度、我らが前世にて暗躍した戦国時代真っただ中。

戦国時代の幕開けと共に芽吹き、幾百年もの月日を経て巨木となったのだと思うと何とも感慨深くなりまするな。



この七覚山円楽寺は右左口出身の歌人、山崎方代(1914年-1985年)殿の菩提寺になっているお寺でも御座りまする。

また、富士山信仰の古刹でもあり、霊峰富士へ向かう出発点となるお寺でもあったように御座る。




円楽寺は鎌倉時代~室町時代に作られた石塔も数々残っており、中には天文16年(1547年)武田信玄公が甲州法度之次第を制定した年に作られた石塔も残っておりまする。


今年の桜開花は例年よりだいぶ早くなっておりまするが、お花見がてら歴史ロマン溢れる右左口町の町並みを散策し、日暮れにはみたまの湯で疲れを癒し眼下の夜景と頭上の星空に心癒されながら、甲斐国を満喫してみては如何に御座りましょうか。




冨田勘五郎 記す




閲覧数:41回0件のコメント

Comments


bottom of page